エンド・カンナビノイド・システム(ECS)

みなさんこんにちは、SPICE GREENの卑弥呼です。

SPICE GREENは、アメリカのカリフォルニア州より大麻(カンナビス)が身近にあるライフスタイルについて情報発信しています。

今回は「エンド・カンナビノイド・システム(ECS)」についてお話したいと思います。

大麻(カンナビス)について学んでいて、「大麻を吸うとなぜハイになったり、痛みが緩和されるのだろう?」と疑問に思ったことはありませんか?

なぜ大麻(カンナビス)が私たちヒトの身体や感情に影響を与えるのかを理解するためには、「エンド・カンナビノイド・システム(ECS)」について知っておくことが重要です。

「エンド・カンナビノイド・システム」とはなに?

エンド・カンナビノイド・システム(ECS)とは何か一言で説明すると、私たちの身体機能のバランスを整えて健康な身体を維持するためのシステムです。

  • 睡眠と食欲

  • 感情

  • 痛み

  • 認知と記憶

  • 運動機能

  • 発達と老化

  • 免疫調整

私たち全員の身体にこのエンド・カンナビノイド・システム(ECS)は備わっていて、大麻(カンナビス)を一度も摂取したことがない人の体にもエンド・カンナビノイド・システム(ECS)は存在していてます。

温度の変化やストレスなど、身体の外側と内側のどちらからの変化にも反応し、身体のバランスを一定の状態に保つために働きます。

エンド・カンナビノイド・システム(ECS)の役割は、「私たちの身体の恒常性(ホメオスタシス)を保つこと」ということですね。

エンド・カンナビノイド・システム(ECS)のバランスが崩れることで恒常性が失われ様々な不調が引き起こされます。

食欲や睡眠、認知や免疫機能のバランスが崩れたら具合が悪くなるのは当たり前ですよね。

内因性カナビノイド

エンド・カンナビノイドとは私たちの体内で生成されるカンナビノイドのことで、「内因性カンナビノイド」とも呼ばれます。

エンドとは内因性という意味で、カンナビノイドはみなさんもよく聞いたことがあるTHCやCBDなど大麻(カンナビス)に含まれる化合物のこと。

そうです、私たちの身体には大麻に含まれる化合物に似た物質が存在するのです!

  • アナンダミド

  • 2-アラキドノイルグリセロール(2-AG)

アナンダミドと2-アラキドノイルグリセロール(2-AG)が主な内因性カナビノイドとして知られていて、アナンダミドは子宮内で胚が着床する時にも重要な役割を果たすことが知られています。

この内因性カンナビノイドが受容体を刺激して、空腹感や眠気を感じたり、幸福感や不安を感じたり、痛みが緩和されるという作用が引き起こされます。

この私たちの身体の中で作られている内因性カンナビノイドと大麻(カンナビス)に含まれるTHCやCBDなどの成分が似た働きをすることで、痛みを和らげたりハイになってハッピーな気持ちになったりするということですね。

カンナビノイド受容体

内因性カンナビノイドとその受容体は、脳、臓器、結合組織、免疫細胞など私たちの身体のいたるところに存在していて、内因性カンナビノイドが受容体を刺激することで様々な生理現象が引き起こされます。

現在までに2種類のカンナビノイド受容体が発見されています。

  • CB1受容体

  • CB2受容体

CB1受容体は主に神経系、結合組織、生殖腺、腺、および臓器に存在していて、CB2受容体は主に免疫系に存在します。

大麻(カンナビス)の成分が私たちの体内で作られている内因性カンナビノイドと同じようにこのカンナビノイド受容体に働きかけることができます。

なので、大麻(カンナビス)を摂取するとカンナビノイド受容体が刺激され、痛みの緩和作用やハイが起こるということですね。

このエンドカンナビノイドからなる体内のバランスを保つ働きをする生態系システムが、エンド・カンナビノイド・システム(ECS)なのです。

エンド・カンナビノイド・システム(ECS)は免疫系や神経系やその他多くの臓器のなかで複雑に機能していて、心と身体の架け橋的な役割をしているとも言えます。

このシステムを理解することで、私たちの意識や感情が身体にどのような影響を与えるのかが見えてくるようになります。

エンド・カンナビノイド・システム(ECS)は私たちがこの地球上で生きていくために欠かせないとっても大事な生態系システムですが、面白いことに大麻(カンナビス)の研究を通して1990年代に発見されました。

まだ発見されて間もないエンド・カンナビノイド・システム(ECS)ですが、カンナビノイド(大麻の成分)を摂取することで崩れたエンド・カンナビノイド・システムのバランスを修正し、様々な病気(慢性痛、ぜんそく、緑内障、炎症、糖尿病、PTSD、統合失調症、慢性関節リウマチ、てんかん、パーキンソン病、心血管疾患、抗精神病などなど)を治療するため研究が進められています。

大麻の研究をする中で私たちの身体について知らなかったことが発見されたというのはとても興味深いですよね。

これからさらに研究が進められて、もっと私たちの健康や生活の質を向上させる用途が見つかることを願っています。

以上、大麻がなぜ私たちの身体に作用するのか理解するためにとっても大事なエンド・カンナビノイド・システム(ECS)についてお話しました。

なぜ大麻を吸うとハイになったり、鎮痛作用があるのかわかりましたか?

SPICE GREENは、サンフランシスコとその近辺のベイエリアで大麻(マリファナ)がどのように扱われているのか実際に目で見て体験していただくため、ディスペンサリーガイドツアーを提供しています。

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