カリフォルニア州大麻業界のオアシス「エメラルド・トライアングル」

みなさんこんにちは!

SPICE GREENは、医療用、嗜好用共に大麻の使用が合法化されているカリフォルニア州サンフランシスコより、カリフォルニア州の大麻業界について日本語で情報発信しています。

今回は、2018年に嗜好用大麻の使用が合法化されグリーンラッシュ真っ只中のカリフォルニア州の大麻業界のオアシス、「エメラルド・トライアングル」についてお話したいと思います。

エメラルド・トライアングルとは

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エメラルド・トライアングルとは、サンフランシスコ市内より北に数時間車を走らせたところにあるエリアで、Mendocino(メンドシーノ) 、Humboldt(ハンボルト)、 Trinity(トリニティ)の3つのカウンティ(群)から成ります。

日中には強い陽がさし、強風や雨は少なく屋外で大麻を栽培するのに必要な条件がそろった気候と豊かな土壌のため、エメラルド・トライアングルでは数十年も前からクオリティの高い大麻が栽培されていて、アメリカ国内の他のどのエリアよりも多くの大麻が生産されていると推測されます。

1996年には、Proposition215という法案の下、カリフォルニア州での医療用大麻の使用が合法化されたことに伴い大麻の需要が急増したため、エメラルド・トライアングルの大麻生産量も大幅にアップ。

それによりエメラルド・トライアングルは、アメリカ国内のメインとなる大麻生産地として再認識されました。

エメラルド・トライアングルのブリーダーにより様々な優れた品種も開発されていて、大麻の栽培や品種改良はこの地域の最も利益ある主要産業となっています。

2019年現在、エメラルド・トライアングルで栽培された大麻は、商業規模で栽培および販売されている他の多くの製品よりも価格が高くなっていて、郡の委託調査によると、メンドシーノ郡の大麻栽培農家だけでも推定10億ドルの収入があり、大麻栽培はこの地方経済のほぼ3分の2を占めているようです。

エメラルド・トライアングルの大麻栽培農家の人たちは、サステイナブルに栽培できるように化学薬品や農薬を使わないなど、その土地の保護にも取り組んでいます。

大麻は同じ品種でも栽培される過程で、気温、湿度、栄養分、水など様々な要因によって成分や香りが変わります。

インドア栽培のものと違い、エメラルド・トライアングルの自然の中で栽培された大麻はその土地特有の気候や土壌でのみ作り出されるユニークなもので、消費者がエメラルド・トライアングル産のものとすぐわかるようにラベリングされています。

エメラルド・トライアングルの歴史

アメリカ国内でも主要な大麻の産地として知られてきたエメラルド・トライアングルですが、その歴史の始まりはは1960年代にまでさかのぼります。

1960年代から1970年代のアメリカでは、ベトナム戦争で心を痛め、メインストリームのシステム社会に落胆した若者たちが、もっと自然に近くサステイナブルな生き方を求め大都市を離れて自然の中で生活し始める”back-to-the-land”(地に還る)というムーブメントが起きました。

その頃の北カリフォルニアでは、多くの若者たちがサンフランシスコから車で数時間離れていて美しい自然のある、後にエメラルド・トライアングルと呼ばれるようになるこのエリアに移り住みました。

人々は最初から大麻を栽培する土地を探していたわけではなく、主流社会の在り方に疑問を持ちもっとサステイナブルで自然なライフスタイルを求めてこのエリアにたどり着いたのです。

都市を離れて自然の中で生活し始めた人々ですが、社会から離れて自分たちで収入を得る方法を見つけなければなりませんでした。

そこで始められたのが大麻の栽培です。

エメラルド・トライアングルは周りの都市からも車で数時間離れていて、カリフォルニア州のシンボルと言われるレッドウッドの森に覆われているため、当時はまだ取り締まられていた大麻を隠れて栽培するのに最適の場所でした。

気候も大麻の栽培に必要な条件が揃っていて、比較的簡単に行き来できるベイエリアには大麻愛好家が多いこともあり、エメラルド・トライアングルで栽培された良質な大麻の評判が広まっていきました。

このように、主流社会から独立した人々が収入を得るために大麻栽培を始めたのがエメラルド・トライアングルの歴史の始まりです。

現在でも大麻栽培で成功を目指して移住してくる人は多く、最低でも2万人もの人がエメラルド・トライアングルで大麻栽培に携わっていて、収穫時期である10月頃には毎年、周辺の地域からも多くの人が収穫のために季節労働者としてエメラルド・トライアングルにやってきます。

サステイナブルな生き方を求めてたどり着いた場所

主流社会のシステムから離れてもっと自然に近い生き方を求める人々がたどり着いた場所がエメラルド・トライアングルでした。

エメラルド・トライアングルファームツアー

アメリカ国内最大の大麻生産地と言われていて、カリフォルニア州の嗜好用大麻合法化によりさらなる発展が期待されるエメラルド・トライアングル。

大麻だけではなく、その美しいまま保護された自然を求めてこのエリアにバケーションに訪れる観光客も多く、エメラルド・トライアングルに滞在しながらファームを訪れるツアーもたくさん企画されています。

SPICE GREENは、カリフォルニア州の大麻業界とその歴史、大麻栽培農家の伝統や技術、知識を学ぶため実際にエメラルド・トライアングルを訪れたいという方のために、日本人向けにサンフランシスコ市内発のエメラルド・トライアングルファームツアーも提供しております。

ツアーに協力してくれるのは、Emerald Farm Toursという2018年にサンフランシスコで最初に大麻バスツアーを始めた会社で、日本などアメリカ国外からも訪れるたくさんの観光客にツアーを提供してきました。

医療品としての研究もさらに進められていて、これからどんどん成長していくカリフォルニア州の大麻業界。

この変化の波に乗り遅れないよう、たくさんの人に大麻の新しい産業としての可能性を体感してもらいたいと思っています。

この記事についての質問、ファームツアーについてのお問い合わせは以下のコンタクトフォーム、またはSNSのDMよりお待ちしています。


This article was created with the support of Emerald Farm Tours.

参考文書:

https://aproperhigh.com/articles/why-is-everyone-obsessed-with-california-s-emerald-triangle

https://www.leafly.com/news/strains-products/california-emerald-triangle-cannabis-epicenter

https://www.alchimiaweb.com/blogen/emerald-triangle-california/

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サンフランシスコで日本人観光客も大麻を合法に使用できる?